<Header>
<Author: 王昌齡>
<Title: 芙蓉樓送辛漸>
<Format: 七言絕句>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 芙蓉樓（ふようろう）にて辛漸（しんぜん）を送（おく）る>
<BookPage: 270>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
寒雨連江夜入吳，
平明送客楚山孤。
洛陽親友如相問，
一片冰心在玉壺。
<End Poem>
<Translation>
冷雨が揚子江にふりしきって、流れとともに、夜、この吳の地方へやって來た。あけがたになって、いよいよ旅人が出發するので、これを送り出すことになった。この芙蓉樓の上から眺めると、西北にあって楚の山がひとつ淋しげにそびえている。もし君が歸ってゆくさき、洛陽へついたとき、親友たちが、もし「王昌齢はどうしているか」と訊いたなら、こういったと答えてくれたまえ。「一片の氷が白玉の壺のなかにあるように、澄みきった清らかな心境にある。官界の苦勞によっていっこう汚されてはいない」とね。
<End Translation>
<Formatted Translation>
冷雨が揚子江にふりしきって、流れとともに、夜、この吳の地方へやって來た。
あけがたになって、いよいよ旅人が出發するので、これを送り出すことになった。この芙蓉樓の上から眺めると、西北にあって楚の山がひとつ淋しげにそびえている。
もし君が歸ってゆくさき、洛陽へついたとき、親友たちが、もし「王昌齢はどうしているか」と訊いたなら、こういったと答えてくれたまえ。
「一片の氷が白玉の壺のなかにあるように、澄みきった清らかな心境にある。官界の苦勞によっていっこう汚されてはいない」とね。
<End Formatted Translation>